新型コロナウィルスの拡大により、3月2日から全国の小中学校が休校になりました。
それからひと月以上経過し、都市部では緊急事態宣言の発令、再びこの地域での休校、さらに東海3県での独自の緊急事態宣言。
ものすごい速さで状況は変化しています。
当然、ウチは学習塾ということもあり、2月27日の時点でオンラインにする準備をし、3月2日の時点でユーザー(子供たち)の接続確認を行い、オンラインとオフラインの融合状態で授業を進め、いつでもオンラインに移行できるよう子供たちにも喚起(接続のトレーニング)を行っていました。
本当のことを言えば、すでに2年以上前からオンラインの計画はあり、機材はその時に購入、今回はそれを実行するためもう1台を購入、せっかちな私は販売店に早く納品してほしい!と急かしたほどで・・・(苦笑)
大体いつも、先取りしすぎてあまりニーズのないうちから物事を始めようとするのが私の特徴でして、いつも周りに説明するのに苦労するというか、あまり分かってもらえないというか、それでも勝手にやっちゃってるというか・・・今回もその典型例であります。
(自分ではあまりマイナスなことだとは認識しておらず、せっかく学習塾をやってるんだから今まで通り、型通りのものよりも新しい何かをやってみた方が絶対良いと思ってます。笑)
行動変容のステージで考えると、2年前は無関心期であったと思います。
ただ、今回こういった感染症の拡大で一気に実行期に移り、そのまま維持期に入っていくのだろうと思います。
これはオンライン授業における話ですが、子供たちの学習の変革はもっと違った状況になっています。
これからの社会はコンピュータ(AI含む)によってどんどん最適化されていき、今ある職業の多くがなくなり、残った職業の業務内容・業務形態も大きく変化するだろうと言われています。
そして、私もそう思います。
だけど、どうでしょう?
ほとんどの人が無関心期にあるのではないでしょうか?
どれだけ社会が変化するからそれに対応できるように子供の学習も変えなきゃいけない!って言っても、従来通りの暗記重視型の塾、丁寧に配慮されたドリルプリント、〇〇高校何名合格!〇〇大学何名合格!っていうチラシ、育成よりも選別を重視など、相変わらずの日常が流れています。
しかし、この変化は今回の新型コロナウイルスのようなインパクトはないですが、着実に進行し時間をかけ忍び足で変化した分、気づいた時にはすでに手が施せないようになっているかもしれません。
せっかちな私は、随分前から変えなくっちゃ!変えなくっちゃ!って思っていますし、すでに授業のカリキュラムはシフトしています。
単純作業のトレーニングにならないように、随所に思考することを散りばめるように、自分で調べることをさせるように、自分の考えをアウトプットできるように、実用的に英語が使えるように、受験のための学習にならないように等。
現時点で中学生なら10年先、小学生なら15年~20年先に社会に出ていくでしょう。
想像してみてください、その頃に今の社会の在り方が継続していると思いますか?
今質問しても答えはこうでしょう。
「まだ大丈夫。」「私たちには関係のない話。」「大げさな話だ。」
ほんの少し前の新型コロナウイルスに対する認識と同じなのです。
それでも私たちは考え続ける。ちっぽけな学習塾であっても。
受験の結果を求めるのではなく、少しでも子供たちが迎えるであろう未来で役立つものを提供できるように。