最近、買い物や娘を迎えに外出するとき、やたらまぶしく感じる。
秋は空が晴れ渡ると雲が少なくて、目に入る光の量が増えるのだろうか。
ふと見上げてみると、雲の形にハッとさせられる。
空を眺める楽しみも秋の醍醐味のひとつですよね。
今年の秋は暖かくて、少しずつ冬支度をしている感じがします。
それでも朝晩の冷え込みが増してきました。
冬を迎えるにあたって、好きな詩をひとつご紹介します。
「冬が来た」 高村 光太郎
冬が来た
きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いてふ)の木も箒(ほうき)になったきりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背(そむ)かれ、虫類に逃げられる冬が来た冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食(ゑじき)だしみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た詩集『道程』より