Netflixを始めてみた

 

こんばんは。noriです。

ずっと気になっていたNetflixを始めてみました。

私はまとまった時間が取れなく、隙間の時間で見れるんじゃないかなと思い、とりあえず無料で1カ月試してみることにしました。

それで、実際使ってみた感想ですが、とても良いですね。

色々なデバイスで見れるし、5つのアカウントを作れるので、それぞれの見ているものをデバイス間で引き継ぐことが出来ます。

思っていた通りのもので凄く満足しています。

テレビでNetflixを見る
テレビでNetflixを見る

映画『パッセンジャー』

とりあえず、何か映画でも観てみようと思い、『パッセンジャー』という映画を選びました。

「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つーー。」

大体のあらすじは、宇宙移民を乗せたアヴァロン号は120年かけてスペースコロニーのホームステッド2に航行中だった。

乗務員・乗客は人口眠ポッドに入って目的地に到着する予定だったが、乗客の一人であるジムは一人だけ90年も早く目覚めてしまう。

そしてその1年後、ジムに見初められたオーロラはジムによって目覚めさせられてしまう。

そこから、恋をしたりトラブルに見舞われたりと色々あるのですが、最終的には2人は冬眠ポッドに戻ることはせずに航行中に人生を終える選択をするという内容なのですが、とにかくシンプルです。

何せ、登場人物は4人だけ。そのうち1人はアンドロイド。あとは全員冬眠してます。

映画の評価の方もいまひとつだったようですが、私はこの映画好きですね。

映画『パッセンジャー』
映画『パッセンジャー』

アドラーの心理学

映画の中には印象的なシーンがあります。

例えばオーロラがジムに、なぜスペースコロニーに移住することを決断したのか?と問うシーンがあります。

その時、技術者であるジムはこう言います。

地球では壊れたものは即交換 コロニーでは修理が必要だ

俺の専門だ

技術者が必要とされる 新しい世界

俺の家を建てる 希望に満ちた広大な大地に

モルテン・ティルドゥム 『パッセンジャー』 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2017年)

地球では自分が必要とされていない、新しい場所で、自分が必要とされる場所でやり直そう、そう思ったに違いない。

また、オーロラが親友のビデオレターを見ているシーンでは。

ここにいてもあなたは 満足できないのね

地球でチャレンジしてほしかった

でも行っちゃうのよね

いつも願ってる

あなたの心を満たす人と出会ったら 受け入れてあげて

偉業を達成しなくても幸せになれる

モルテン・ティルドゥム 『パッセンジャー』 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2017年)

オーロラもまた、偉業を達成することで人に認められたい、そうすることで幸せになれる、そう思ったに違いない。

でも、果たしてそれで幸せになれるのだろうか?

アドラーの心理学はそれらを否定しています。

そして、この映画も同じように否定し、どうすれば幸せになれるのかを描きたかったのではないだろうか。

ほめられることでしか幸せを実感できない人は、人生の最後の瞬間まで「もっとほめられること」を求めます。その人は「依存」の地位に置かれたまま、永遠に求め続ける生を、永遠に満たされることのない生を送ることになるのです。

他者からの承認を求めるのではなく、自らの意思で、自らの承認をするしかないでしょう。

「わたし」の価値を、他者に決めてもらうこと。それは依存です。一方、「わたし」の価値を、自らが決定すること。これを「自立」と呼びます。幸福な生がどちらの先にあるか、答えは明らかでしょう。あなたの価値を決めるのは、ほかの誰かではないのです。

岸見一郎 古賀史健 『幸せになる勇気』 (ダイヤモンド社 2016年) pp.152

他者に承認してもらうことでは幸せになれないと言っています。

では、幸せになるには?

愛だけです。「楽をしたい」「楽になりたい」で生きている人は、つかの間の快楽を得ることはあっても、ほんとうの幸せをつかむことはできません。われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。他者を愛することによってのみ、自立を成しえます。そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです。

岸見一郎 古賀史健 『幸せになる勇気』 (ダイヤモンド社 2016年) pp.272

ジムとオーロラは、自分たちの残りの人生を宇宙船で過ごす決断をします。

うすぼんやりとした未来の新天地よりも、今というこの瞬間を生きることにしたのです。

そして、2人は自らの手で運命を築くことができたのではないでしょうか。

人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないこと

岸見一郎 古賀史健 『嫌われる勇気』 (ダイヤモンド社 2013年) pp.275

いまを生きること、そして他者を愛することに気づけた2人は、スペースコロニーに到着したどの乗客よりも幸せを掴んだといえないでしょうか。