まずは、takaの書いた記事を読んだうえで・・・
当然、プログラミングの技能もこれから必須項目になってくるのでしょうが、それよりもプログラミングを通じて思考力を鍛錬することに力を入れたいと思ってます。
- 観測・実験から得たデータを説明するための論理構築
- モデル化(考えた論理に基づくプログラムを書く)
- 計算結果が1と整合性を保っているかチェック
これは実際に理工学系大学生が行っている研究フローです。重要なのは1であることは言うまでもありません。理系の世界で評価されるにはこの論理・理論に独創性があることで、人よりも早く”プログラムのコード”が書けることはまったく関係ないと言ってよいでしょう。「うちの子は人よりも早く2次関数を習っているから数学が得意なんです」と言っていることと同様の事例に過ぎないのです。
橋本有人 『非常識なSPICA式算数勉強法』 (新星出版社 2019年)pp.28
つまり、人よりも早い時期にプログラムコードが書けるようになるよりも、その過程において自分で論理・理論を構築することが大切であり、その習慣を身につけることが一番の財産になるのではないでしょうか。
早いうちに勉強するなら、プログラムによる表現を根底で支える数学や物理、あるいは、審美眼を養うためのアートといった普遍的な学問のほうに力を入れて学んだほうがよいかもしれません。
落合陽一 『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』 (小学館 2018年) pp.28
確かに、数学や物理、アートを早い時期から学ぶことはとても良いことだと思います。
そして、それはSTEAM教育へと続いていくわけですが、まずSTEAM教育とは何なのか?というと。
- Science(科学)
- Technology(技術)
- Engineering(工学)
- Art(美術)
- Mathematics(数学)
の頭文字を組み合わせたもので、takaの記事にもあったように、”AIを操作し、自ら判断し、命令を下せる側へ”向かわせる教育だと思います。
落合陽一さんの本からの引用になりますが、こう書かれています。
AIやロボットとともにシステムに組み込まれる「使われる側」の人間になるのではなく、これからの時代に必要とされる教養を身につけ、創造性を生かしながら、新たなシステムを創造し、AIや人的リソースを「使う側」として活躍するための教育が、STEAM教育である
落合陽一 『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』 (小学館 2018年) pp.59
山本学習塾では、現在公式ではありませんがプレ段階でプログラミング教育を行っています。(小学1・2年生)
もう少し手法を吟味する必要があるとは思いますが、来春からは公式にプログラミング講座を開講したいと計画しています。
思考する楽しさ、そしてその習慣の取得ができる内容になるよう頑張ります。