当ラボ(ENGINEERING & ROBOTICS LAB)のSTEM LABにおいて、三次元空間の直観的な理解を担う基幹ハードウェアが、AR/VRワークステーション「zSpace(ジースペース)」です。
最初に実機(zSpace Laptop)がラボに届き、デモアプリを立ち上げた瞬間の衝撃は今でも鮮明に覚えています。そこからマスターPCとのネットワーク連携やPythonによる3D座標描画テストなどの準備期間を経て、いよいよカリキュラムの中で本格稼働の時を迎えました。


今回は、この「zSpace」が一般的なゴーグル型のVR機器とどう違うのか、なぜ長時間の学習や実験において圧倒的な優位性を持つのか、導入時の記録とともにそのハードウェア構造を解説します。
01. HMD(ゴーグル型)の弱点を克服する「疲労ゼロ」の空間設計
VRやARを体験するための選択肢としては、頭部に被るヘッドマウントディスプレイ(HMD)も広く知られています。しかし、実際に教育の現場で検証してみると、「酔いにくさ」や「目の疲れにくさ」という面において、zSpaceには決定的な優位性があります。
- HEAD MOUNTED DISPLAY // 一般的なHMD(ゴーグル型)の課題
- 視界全体が完全に密閉されるため、視覚と三半規管のズレによる「VR酔い」や疲労が生じやすい。また、手元のノートに計算を書いたり、講師と対面でやり取りしたりすることが遮断されてしまう。
- zSpace WORKSTATION // オープン型AR/VRの優位性
- 軽量な専用メガネをかけるだけで、モニターの手前の空間に立体オブジェクトが浮かび上がる構造。酔いや疲れが極めて少なく、長時間バーチャル空間上で実験や作業を行うのに最適であり、手元のノートへの記述ともシームレスに行き来できます。
この「画面から立体が飛び出してきて、それを手で掴める」という感覚はなかなか言葉だけでは説明しきれず、まさに「百聞は一見にしかず」で体験してみるのが一番早いデバイスです。実際に塾生たちにデモ体験をしてもらった際も、驚きの声とともに「またやってみたい!」という熱い反応が次々と上がりました。
02. ディスプレイの秘密:トラッキングシステムとスタイラスペン
外観は一見すると普通のノートパソコンのように見えますが、そのディスプレイと入力デバイスに最大の秘密があります。



- SENSOR & GLASSES // リアルタイム視線追跡(トラッキングシステム)
- モニター上部に装着されたトラッキングセンサー(カメラ)が、専用メガネの動きを常時検知します。頭の動きや覗き込む角度に合わせて時差(レイテンシ)なく仮想オブジェクトの角度を再描画するため、圧倒的にリアルなAR/VR空間が出現します。(※横から一緒に指導する講師用には「Follower Glasses」を併用することで視界を共有できます)
- STYLUS CONTROL // 直観的な三次元マニピュレーション
- 使う前は「スタイラスペンの操作に慣れるまで時間がかかるかな?」と思っていたのですが、実際に触ってみると全くそんなことはありませんでした。空間内の立体をペン先で直接掴んで引き寄せ、裏側まで自在に回転させる操作は極めて直観的であり、子供たちなら大人以上に早く使いこなすことができます。
03. デモ体験から、STEM LABでの「本格物理コンパイル」へ
既存の学習アプリを使って人体構造や物理現象を観察するだけでも十分に楽しく、夢中になれる機材ですが、当ラボ(STEM LAB)におけるzSpaceの本領はここからさらに一歩先にあります。
それは、「生徒自身が数学で学んだ空間ベクトルや関数の式を、Pythonプログラムによって3D座標データ(CSV)として生成し、このzSpaceの三次元空間に自らの手で浮かび上がらせる」という独自のカリキュラム運用です。黒板の平面図では決して見えなかった数式の立体構造を、自分の目と手で直接掴み取る——いよいよ本格稼働するSTEM LABでのセッションが、私自身も楽しみでなりません。
CORE HARDWARE & LAB TOUR // ENGINEERING & ROBOTICS LAB
「百聞は一見にしかず」の三次元空間を、ラボ見学で実機体験
zSpaceをはじめ、ロボットアーム(DOBOT Magician)やプログラミング制御ドローン(CoDrone EDU)など、当ラボの5つの基幹ハードウェアは入塾前の個別カウンセリング(ラボ見学)にて実際にお子様に体験していただけます。
