最近、買い物や娘を迎えに外出するとき、日差しがやたらとまぶしく感じます。
秋は空が澄み渡り、太陽の位置も少しずつ低くなるため、雲が少ない日は目に入る光の量が増えるのでしょうか。そんな中、ふと空を見上げてみると、雲の形の美しさにハッとさせられます。
01. 秋の空を描く「いわし雲」と「筋雲」


高く澄んだ空に広がる雲の模様を眺める楽しみも、秋の醍醐味のひとつですよね。
今年の秋は比較的暖かくて、自然も少しずつゆっくりと冬支度をしている感じがします。それでも、朝晩の冷え込みは確実に増してきました。
02. 冬を迎えるにあたって:高村光太郎『冬が来た』
これから本格的な冬を迎えるにあたって、私の好きな詩をひとつご紹介します。
「冬が来た」 高村 光太郎
高村光太郎 詩集『道程』より
冬が来た
きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いてふ)の木も箒(ほうき)になった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背(そむ)かれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食(ゑじき)だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た
- POINT 01 // 季節の輪郭を切り取る「言葉の解像度」
- 葉を落としたイチョウの立ち姿を「箒(ほうき)になった」と表現し、冬の到来を「きつぱりと」「刃物のやうな」と言い切る、彫刻家・高村光太郎ならではの鋭く鮮やかな言葉の造形美。
- POINT 02 // 厳しい環境を自らのエネルギーに変える力強さ
- 誰もが寒さを嫌って縮こまる季節に対し、「冬よ 僕に来い」「僕は冬の力、冬は僕の餌食だ」と正面から迎え撃つ力強いメッセージは、目標に向かって冬を越える子どもたちの背中も力強く押してくれます。
寒さが厳しくなるこれからの季節ですが、この詩のように冬の凛とした空気を自らの力に変えて、元気に乗り切っていきたいですね。
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豊かな語彙と、論理的に読み解く「言葉の解像度」を育てる
当ラボのLOGIC LABでは、すべての学問の土台となる「国語の論理読解」と「英語の構文解析」を体系的に指導しています。コラム内で紹介した書籍・詩集の一覧は、推薦図書データベースよりご覧いただけます。
