急須を一新

 

昨年末、急須の取っ手が壊れ、もう少し大きめのが欲しかったのもあり、新しい急須を買いました。

南部鉄器です。

鉄瓶
鉄瓶

いやぁ~、美しいですね。

色も形も感触も。眺めてるだけで癒されるところがあります。

ただ、これでお茶を淹れるまでの道のりは長かった…(^-^;

なんでも、湯垢(ゆあか)を作らせるまで2週間くらいかかるところ、赤錆《さび》が出たりその対処の仕方がわからなかったりで、ひと月くらいかかってしまった…。

結局のところ、赤錆ができても出がらしのお茶を沸かすと黒錆になり、害でなくなるそうで。

なんでも緑茶のタンニンと化学反応が起こっているのですが、詳しくはよくわかりませんでした。

その理由は…

錆の種類だけでも13!!

もあるんです!

砥石と研削研磨の情報サイトより)

同じ赤錆でも進行過程によって成分が変わり、つまり化学式も変わってくるので、一様にコレ!というわけではないんですね。それ以上いくと迷宮入りしそうなのでやめておきました(^-^;

 

鉄瓶は身体に良い

「鉄瓶は良い」という話をよく聞きますが、実際にどう良いのか?簡単に調べてみました。

    1. 鉄分が採れる

      まず鉄分ですが、鉄瓶でお湯を沸かすと鉄分が溶け出します。これは体内に吸収しやすい二価鉄(ヘム鉄)というもので、動物性のレバー・豚肉などから採れるものと同等の種類。ほうれんそうなどの性鉄分は一価鉄(非ヘム鉄)で吸収されにくい。そのため効率よく摂取でき、特に鉄分が不足しがちな女性の味方になってくれます。

    2. 塩素を除去してくれる

      一般的に、お湯を沸かすとカルキ(塩素)抜きができますが、鉄分があるとさらに多くの残留塩素と還元して「鉄製はふたのあるなしにほとんど関係なく沸騰後十分間で塩素がすべて消え」るとされています(「お茶と水研究会」曽布川尚民大学産業社長、平成11年9月8日 静岡新聞)。ステンレスやアルミ製よりもその除去効果は高く、さらに鉄瓶に緑茶を入れるとビタミンCが還元剤となると言われています。時々レモン水などが喫茶店で出されることがありますが、あれもカルキ抜きに一役買っているのかもしれませんね。

    3. 味が美味しくなる

      味覚については「蓼《たで》食う虫も好き好き」と言いますから、なんとも断言はしにくいところですが、これはやはり塩素が取り除かれることで味がまろやかになるのではないでしょうか。

 

ちなみに、noriは魚の水槽の水を入れ替えるときに、最初はカルキ抜きをしていましたが、そのうち面倒になり、試しに直接水道水を入れてみたところ、魚は全く普通に元気だったため、それ以後カルキ抜きはしていません…。東京や街中では考えられないと思いますが…。そう、多気の水はカルキ抜きが不要なほど安全でおいしいんです(^^)/じゃぁ鉄瓶でなくても…とも思いますが、まぁ鉄分が採れるということで、身体にはやっぱりいいのかなと。

しばらく落ち着いた状態で美味しくお茶を飲んでいましたが、最近やはり赤錆が出てきました。また出がらしで取り除こうと思います。メンテナンスがいる分ちょっと面倒ですが、慣れてくればそう大したことはないかもしれません。せっかく買ったので、できるだけ長く使っていきたいですね。