クモさん、クモさん2

 

先日のクモの話に続き、第2弾です。まだ読まれていない方は、第1弾からどうぞ。

クモさん、クモさん

身近にいるクモですが、調べていくと、改めて自分がいかに知らなかったか、思い知らされます。

まずはコレ。

 

クモは昆虫ではない

脚の本数から見分けがつきやすいですが、他にもこんなに違いがあるんです。

クモと昆虫のちがい
クモと昆虫のちがい(『旺文社学習図鑑 昆虫』 旺文社 1983年より)

確かに触角はなさそうですね。羽も見たことがありません。

ってでも!何より驚くべきなのは、目!

 

クモの目は8個ある?!

本当にそうなのか??

と見ていたら、どうもそのような感じが。

イオウイロハシリグモ
イオウイロハシリグモ(『旺文社学習図鑑 昆虫』 旺文社 1983年より)

確かに8個あります。

そして他の図鑑もあさっていたら…

クモの単眼の並び方
クモの単眼の並び方(『小学館の学習百科図鑑 昆虫の図鑑』1971 小学館より)

なんと8個以外のクモもいるということがわかりました。

4個だったり6個だったり。しかも目の付き方もいろいろなんですね。

 

いや~、こんなにクモが奥深いものだなんて知らなかった…などと感じ入っていていると…

偶然にも目の前にクモ発見!!床を歩いてるではないか!

しかもちっちゃいのでそう怖くはないぞ!

よし!これは良い機会だ!観察してみよう!

 

ハエトリグモつかまえた!

観察しやすいように、白い紙を床に敷いてクモを誘導。

そしてスコープを手にしてつぶさないよう気をつけて…キャッチ!

家で見かけたクモをキャッチ!
家で見かけたクモをキャッチ!

やった、やった~!

そしてスコープを見てみると…

ハエトリグモ?
ハエトリグモ?

写真ではわかりにくいのですが、目が横に1列に並んでいるではありませんか!

これはもしかすると…あのハエトリグモ?!

しかもちょいちょいとジャンプをしながら歩くじゃないですか!

おお!これはまさにそうかもしれない!

などと一人興奮していると…小学生の娘が学校から帰ってきた。

「クモを捕まえたけど、見てみる?」と聞いたら、

「うん」

スコープを覗くと、

「わぁ~、ホントだ!クモが見える~!」

と、うれしそうにまじまじと見ていた。結構平気なのね、キミ。

私は昔、昆虫の図鑑すら開きたがらないほどの虫嫌いだったんだよ。

ん~、下の子は保育園でバッタやカナヘビなど平気で触って遊んでいるようだし…。

こりゃあこの先うちは虫だらけになるんじゃないか??などと不安になり始めたころ、

「手、離してもいい?」

持ち手を交替してさらに観察をすると言う。

疲れてきてもまだ見続けるとはなかなかいい根性してるなぁ…と思っていたら、

「あ!ママ!つぶしちゃった!」

!!!

見ると、スコープのへりにクモがへばりついてつぶれてしまっている。あ~…

「だってちっちゃくて捕まえにくかったんだもん…」

…まぁ、そうだよね。うん。納得。

ありがとう。クモさん。貴重な時間をくれて。ごめんね。でも、ありがとう。

 

まさかこんな結末になろうとは。

興奮から一瞬で目が覚めました。

 

とにかく、目が4つ並んでいた姿に感動しました。

もっと拡大して撮れるカメラを買おうかな…(笑)

自分の知らない世界に入り込めた、楽しいひと時でした。